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ナイトガードとは?どんな効果があるの?
ナイトガードは噛みしめ・食いしばり・歯ぎしりの治療の一環として、歯を守るために夜間にはめて頂くマウスピースです。どういう目的ではめるのか、食いしばりや歯ぎしりへの効果は?などについてご説明します。
就寝時にナイトガードをはめるとどうなる?
噛みしめ・食いしばりがある方には、普段から奥歯を噛みしめる時間を減らすことを意識するほかに、就寝時にナイトガードと呼ばれるマウスピースをつけることもおすすめです。
ナイトガードは強化プラスチックで出来ており、患者さんの歯型を取って作製しますので、歯にぴったりフィットします。ナイトガードを付けて寝ることで、歯ぎしりによる歯の擦り減りや欠けを防ぐことが出来ます。
睡眠中の食いしばりや歯ぎしりには、起きている時の6倍もの力が歯にかかっているというデータがあります。そして、それらは主に精神的なストレスによって起こっていると考えられます。ご自身でストレスを減らすのは難しいと思いますが、寝る前には出来るだけリラックスして顎の筋肉の力を緩め、質の良い睡眠がとれるようにすることが大切です。
ナイトガードを使用すると、マウスピースが歯にかかる負担を軽減してくれます。歯ぎしり、噛みしめそのものを治すわけではありませんが、無理な力がかかって歯がダメージを受けるのを緩和します。
ナイトガードの効果
歯ぎしり・食いしばり・噛みしめのある方が就寝中にナイトガードを使用することで、以下のような効果が期待できます。
- 歯のすり減りを防ぐ
- 歯の揺れを防ぐ
- 詰め物・被せ物の破損、脱離を防ぐ
- 顎関節の負担を軽減する
ナイトガードの効果は、約1週間で現れてきます。しかし歯ぎしり・食いしばり・噛みしめが起こっている原因が歯の高さの違いによって起こる噛み合わせの悪さであるとわかっている場合には、歯を削って噛み合わせの高さを調整するなどの治療を行う場合もあります。
歯ぎしりの主な原因はストレスといわれていますが、子供の歯ぎしりは乳歯から永久歯に生え変わる途中の噛み合わせの悪さを調整するために、無意識のうちに歯を擦り合わせることが良くあります。このような理由で起こっている子供の歯ぎしりは永久歯に完全に生え変わったタイミングで治ることが多いです。
しかし大人の歯ぎしりは医学的には原因不明とされ、放っておいても治りません。歯ぎしりや食いしばり、噛みしめのある方の歯をレントゲン写真で見ると、歯や骨が摩耗してしまい、歯の周囲の骨が透けて見えるような状態になる程深く噛みしめていることもあります。
ナイトガードを使わずにそのまま歯ぎしりを続けていると、歯がボロボロになってしまいますので、ぜひナイトガードの使用を習慣づけて頂きたいです。
ナイトガードを使用する理由
歯ぎしりの歯に対するダメージを緩和するための補助的な器具として、ナイトガードの着用が推奨されます。
夜寝ている間に強い力で歯を擦り合わせることで、歯の損傷だけでなく、顎の痛みなどの症状を引き起こす可能性があります。ナイトガードは歯にかかる力を受け止め、歯へのダメージを防ぎます。
歯ぎしりは眠っている間に無意識のうちに行っていますので、ご本人がそれをやめるのは難しいかもしれません。そのため睡眠中にマウスピースをつけることで歯ぎしりから守ります。※歯ぎしりによってマウスピースが削られ、歯が削れるのを防ぎます。
ナイトガードは、顎の位置合わせの問題を修正するためにも使用されます。顎の位置がずれていると、噛んだりはっきりと話したりするのが困難になる場合があります。睡眠中にナイトガードを口に入れることで、顎のずれを修正するのに役立ちます。
顎の位置合わせに軽度の問題がある場合に、歯科医がナイトガードを処方する場合があります。
ナイトガードの欠点
就寝中のナイトガードの使用によるデメリットもあります。それは、装着時に違和感を感じてしまい、眠っている間にマウスピースを外してしまう方がおられることです。
もちろん、ナイトガードをつけることで安心して眠れる方もおられ、個人差が大きいです。
まとめ
噛みしめ・食いしばり・歯ぎしりの症状のある方は就寝中にナイトガードと呼ばれるマウスピースをつけて頂くことで歯の摩耗を防ぎ、歯や歯ぐきや顎関節を守ることが出来ます。噛みしめなどの癖がある方は、ぜひ一度歯科医院にご相談ください。